その他の治療法
従来、ストリッピング手術は下肢静脈瘤の“標準術式”でした。 傷んだ伏在静脈内にワイヤー(ストリッパー)を挿入し、静脈を抜き去り取り除く手術です。 伏在静脈をすべて抜き去ろうとすると(全長ストリッピング)、併走する神経を損傷する可能性が大きいといわれています。 最近では、超音波検査で逆流のある範囲をきちんと確認し、その範囲だけ(つまり“選択的”に)切除します。 深部静脈の開存が確認できていれば、傷んだ静脈を抜去しても問題はありません。 大伏在静脈本幹の弁不全が顕著な症例に対して、その弁不全を起している静脈を抜き去るのがストリッピング術であり、 下肢静脈瘤の根本的な治療法として従来から行われてきました。 鎮静剤と局所麻酔を用いた手術です。脚の付け根を2cmほど切開し、大伏在静脈を根元で切断し、根元周囲にある枝分かれの処置を行います。さらに、膝の内側を1cmほど切開してストリッピングワイヤーを通し、脚の付け根までの大伏在静脈を抜き去るという2段階で手術を進めます。 主にレーザー手術ができない方に行います。 ストリッピング手術は、逆流のある傷んだ静脈を取り除くという理にかなった治療なので、再発の可能性は低いといわれています。
出血や神経障害が考えられます。
①手術当日
②手術室へ
③手術開始
④手術終了・ご帰宅
⑤術後について
*手術後の入浴とシャワー 手術当日は入浴とシャワー禁止です。翌日からはシャワーは可能です。入浴は手術後2日目から可能になります。
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