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下肢静脈瘤の検査

脚の血管が浮いて見える、夕方になるとむくみが強い、こむら返りが増えた。そのようなお悩みがあっても、「検査は痛そう」「時間がかかりそう」と感じて受診をためらう方は少なくありません。ですが、下肢静脈瘤の検査は、体への負担が比較的少なく、今の状態を知るためにとても大切なものです。見た目だけではわからない血液の逆流の有無や、その範囲、深い部分の静脈の状態まで確認することで、その方に合った対応を考えやすくなります。

沼津血管外科クリニックでは、脚の血管の見た目だけでなく、むくみ、だるさ、こむら返り、皮膚のかゆみ、色の変化といった症状も含めて丁寧に診ています。検査結果だけで一方的に方針を決めるのではなく、患者さんが何に困っているのか、どのような治療を望んでいるのかも大切にしながらご説明します。沼津市周辺で下肢静脈瘤の検査をご検討の方は、どうぞご相談ください。

下肢静脈瘤の検査とは

下肢静脈瘤の診察では、主に超音波検査を行います。一般にはエコー検査とも呼ばれ、脚の皮膚にゼリーを塗り、プローブという機器を当てながら血管の状態を観察する検査です。注射や切開をするものではなく、通常は強い痛みを伴いません。検査にかかる時間も比較的短く、体への負担が少ない方法です。

この検査で確認するのは、表面に見える血管だけではありません。血液が正しい方向に流れているか、逆流があるか、逆流がどこまで及んでいるか、深い部分の静脈に問題がないかなども確認します。下肢静脈瘤は見た目だけでは状態を正確に判断しにくいため、超音波検査がとても大切になります。

下肢静脈瘤の検査でわかること

エコー検査では、主に次のようなことを確認します。

  • 大伏在静脈、小伏在静脈に逆流があるか
  • 逆流がどの範囲まで及んでいるか
  • 表面に見える静脈瘤の原因がどこにあるか
  • 深部静脈に血栓がないか
  • ヒラメ筋静脈など深い部分の静脈に異常がないか
  • 深部静脈血栓症の可能性がないか
  • エコノミークラス症候群に関係する血栓が疑われないか
  • 必要に応じて動脈硬化の所見がないか

見た目の血管が気になって受診される方も多いのですが、だるさやむくみの原因がどこにあるのかを知るためにも、こうした確認は大切です。

下肢静脈瘤の検査の流れ

当院では、まず問診で症状の経過をうかがいます。

問診で確認すること

  • いつ頃から脚の症状があるか
  • むくみやだるさが強くなる時間帯
  • こむら返りやかゆみの有無
  • 立ち仕事や座り仕事が多いか
  • 妊娠や出産の経験があるか
  • ご家族に静脈瘤の方がいるか
  • これまでに血栓を指摘されたことがあるか

その後、脚の見た目や皮膚の状態を確認し、必要に応じて超音波検査を行います。

エコー検査の姿勢

両足を前に出し、浅く腰掛けた姿勢で検査を行うことが多いです。必要に応じて立位に近い条件で確認することもありますが、比較的短時間で終わることが多い検査です。元の資料にあるように、座ったまま5分程度で確認できる範囲もありますが、実際の所要時間は確認する部位や状態によって前後します。

結果の説明

検査のあとは、どこに逆流があるのか、今の症状がどの程度下肢静脈瘤と関係しているのかをわかりやすくお伝えします。そのうえで、経過観察でよいのか、圧迫療法や運動療法が向いているのか、処置や手術を検討した方がよいのかを一緒に考えていきます。

下肢静脈瘤の重症度の考え方

下肢静脈瘤では、エコー検査の所見と症状をあわせて状態をみていきます。診療の中では、段階的に評価して治療の必要性を検討することがあります。

レベル 診断・手術の有無
0~1 手術は不要と考えられる段階です。ご希望や症状に応じて、運動療法や圧迫療法をおすすめすることがあります。
2 症状や逆流の程度によっては、手術や処置を検討する場合があります。
3~6 皮膚症状や逆流の進行があり、手術適応となることが多い段階です。

ただし、実際には数字だけで一律に決めるものではありません。症状のつらさや生活への影響、ご本人の希望もふまえて総合的に判断します。

下肢静脈瘤が進行するとどうなるか

下肢静脈瘤は、初期には見た目の変化や軽いだるさだけのこともありますが、進行すると治りにくい合併症が出てくることがあります。

色素沈着

血液が停滞しやすい部分の皮膚が、茶褐色に変わって見えることがあります。汚れではなく、皮膚の変化として起きている場合があります。

湿疹や皮膚炎

皮膚が乾燥してかさかさし、かゆみや赤みが出ることがあります。かきこわすことで悪化しやすくなります。

脂肪皮膚硬化症

皮膚の下の脂肪組織がやせて硬くなり、表面から触ると皮膚が硬く感じられることがあります。

皮膚潰瘍

傷ができたときに治りにくくなったり、外傷がなくても自然に潰瘍になることがあります。出血につながる場合もあります。

血栓性静脈炎

静脈瘤の中に血栓ができて、赤みや痛みを伴うことがあります。急に触ると痛いしこりのように感じることもあります。

肺動脈塞栓症

頻度は高くありませんが、静脈瘤の中にできた血栓が移動して肺の血管に詰まる状態です。稀な症状ではありますが、血栓の有無を確認する意味でも検査は大切です。

下肢静脈瘤についてのよくある質問

Q1. エコー検査は痛いですか

A1. 体の表面にゼリーを塗り、プローブという器具を当てて観察する検査ですので、一般的には強い痛みはありません。産科で赤ちゃんの様子をみるときにも使われる超音波検査と同じ原理です。

Q2. エコー検査はどのように行いますか

A2. 両足を前に出し、浅く腰掛けた姿勢で行うことが多いです。必要に応じて確認する範囲は変わりますが、比較的短時間で終わることが多い検査です。

Q3. エコー検査では何をみていますか

A3. 左右の太ももの静脈である大伏在静脈、ふくらはぎの静脈である小伏在静脈の逆流の有無、深部静脈やヒラメ筋静脈の状態、血栓の有無などを確認します。必要に応じて動脈硬化の所見もみることがあります。

Q4. 検査をしたら必ず手術になりますか

A4. いいえ。検査は、今の状態を正しく把握するために行うものです。軽い段階であれば、圧迫療法や運動療法で様子をみる方もいます。検査結果と症状、ご希望をふまえてご相談していきます。

院長より

下肢静脈瘤の検査で大切なのは、患者さんご自身が今の状態を知ることだと、私たちは考えています。脚の血管が目立つことが気になって来院される方もいれば、むくみやだるさ、こむら返り、皮膚の変化で受診される方もいます。どちらも大事なサインです。ですが、見た目だけ、あるいは症状だけでは判断できないことが少なくありません。だからこそ、超音波検査で血管の流れを確認し、そのうえでどう対応するのがよいかを整理していくことが大切です。

沼津血管外科クリニックでは、疑問や不安を残したまま話を進めることはしません。検査の結果、すぐに手術が必要ではない方にはそのように率直にお伝えしますし、進行していて処置を考えた方がよい方には、その理由もできるだけわかりやすくご説明します。沼津市周辺で下肢静脈瘤の検査先をお探しの方、まずは今の状態を知りたいという方も、どうぞお気軽にご相談ください。

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